2024年4月27日(土)に行われた東京ドーム公演「THE YELLOW MONKEY SUPER BIG EGG 2024 "SHINE ON"」の様子
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 フロントマンである吉井和哉の喉の病気を乗り越えて3年ぶりに行った東京ドーム公演が大盛況で話題となったTHE YELLOW MONKEY。5年ぶりのニューアルバムも発表するなど意欲的な活動を続けるメンバーに現在の心境を語ってもらった。

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THE YELLOW MONKEYの吉井和哉さん

 2024年4月27日、東京ドーム。THE YELLOW MONKEYの吉井和哉(ボーカル)は5万人のオーディエンスの前で「本当に、ここまで長かったです! 今夜はとにかく、THE YELLOW MONKEYのロックンロールを、久々にぶちかましたいと思いますんで!」と叫んだ。

 1992年にメジャーデビュー。ハードロック、グラムロックの影響を色濃く感じさせる音楽性と、吉井和哉のカリスマ的な魅力によって人気を博し、90年代の音楽シーンで大きな存在感を発揮してきたTHE YELLOW MONKEY。2004年に解散するも、2016年に“再集結”を果たし、アルバム「9999」を発表するなど順調な活動を続けてきた。

 しかし2020年以降、THE YELLOW MONKEYは数々の苦難に見舞われることになる。

 2020年4月に開催予定だった東京ドーム2Days公演は、新型コロナウイルス感染症の拡大による影響で中止。同年11月に行われた東京ドーム公演も、“観客の声出しNG”、“客間の距離を保つためキャパシティの半分以下の動員数”という制限のなかで開催せざるを得なかった。

 さらに2023年10月に、吉井和哉が喉の病気による治療を受けていたことを公表。当初12月28日に予定されていた日本武道館でのライブも、“吉井和哉の十分な歌唱の準備を整えることができない為”開催を見送ることになった。

 今年4月の東京ドーム公演は、バンドにとってもファンにとっても、まさに待望の復活ライブ。客席からは凄まじいばかりの歓声が巻き起こり、それに応えるような熱演が繰り広げられた。

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森朋之

森朋之

森朋之(もり・ともゆき)/音楽ライター。1990年代の終わりからライターとして活動をはじめ、延べ5000組以上のアーティストのインタビューを担当。ロックバンド、シンガーソングライターからアニソンまで、日本のポピュラーミュージック全般が守備範囲。主な寄稿先に、音楽ナタリー、リアルサウンド、オリコンなど。

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