(写真:Getty Images)
この記事の写真をすべて見る

 2022年に始まった「AERAサポーター高校」プロジェクト。今年度からサポーター高校の生徒たちにAERAの誌面作りに参加してもらう企画がスタートさせる。まず、アンケートを実施し、高校生の関心や意識を探った。AERA 2024年6月3日号より。

【図を見る】「高校生がいま悩んでいること」はこちら

*  *  *

 今号の大学特集に合わせて、「AERAサポーター高校」の加盟校の協力を得て高校生にアンケートを実施。538人の生徒が、卒業後の進路の希望や、今後学びたい分野、いま悩んでいることや関心があることなど“ホンネ”を明かしてくれた。

 卒業後に国内の大学に進学を希望している生徒は469人(87.2%)。海外の大学と回答した14人(2.6%)と合わせ、約9割の生徒が大学への進学を考えていた。また、30人(5.6%)が専門学校への進学、13人(2.4%)が就職を希望していた。

 これから学びたい分野の回答は多種多様で、1人で10以上挙げる生徒もいたが、将来やりたい仕事や職業が決まっている生徒は分野を絞っている印象だ。将来やりたい仕事は、公務員、ホテルのスタッフ、ファッションデザイナー、消防士、教員、医師や看護師などさまざまで、中には「プラネタリウムの解説」「橋のデザイン、保守」など具体的にイメージしている生徒も。また、「環境問題に携わっている会社」「児童福祉に関わりたい」など、仕事を通じて社会課題と向き合いたいと考える生徒もいた。一方、小学生のなりたい職業で上位に入るスポーツ選手は9人(1.7%)、YouTuberは1人だった。15%弱にあたる79人は空欄だった。

 いま悩んでいることも選択してもらったところ、7割超が「進路・将来」を選び、続いて「学業の成績」が5割超だった。進路や勉強の悩みが上位にきたが、3位には「見た目・容姿」が入り、3割超の生徒たちが悩んでいる。

Z世代の特徴はっきり

 将来、「パートナーを持ちたい/結婚したい」と回答したのは、7割強の386人。2割が「わからない」と回答した。将来子どもを持ちたいと希望したのは6割弱の319人。こちらも2割が「わからない」と回答。

次のページ