累進配当株を現在の配当利回り順に並べ替えたもの

「2024年時点で17期連続だと、リーマン・ショックの2008年度から減配していないことになります。世界経済の悪化にも耐えた『実績の証し』が17期以上連続で減配なしというわけです」

 この累進高配当株ランキングで17期以上は6銘柄。ちなみに、配当据え置きもなくずっと増配の企業では花王の34年がある。配当利回りは5月1日現在、2.32%。

「エクシオグループやSOMPO HDは配当がここ10年で5倍(株式分割調整後)になっています。株価も配当も育つ銘柄は、いい」

銀行株はメガバンクで

 一方、27~29位の地銀株3銘柄。岡村さんは「長期保有ならメガバンク株でいいかもしれません」と。

「買い手の主役は海外投資家です。時価総額が大きく流動性の高い銘柄を好む海外勢のお金を取り込める銘柄という意味では、地銀は心もとない。株価上昇を狙いながら増配を期待できる銀行株としてはメガバンクを選ぶのが素直です」

取材・文/大場宏明、中島晶子(AERA編集部)

*****

本記事が丸ごと読める「AERA Money 2024春夏号」はこちら

この記事の完全版が読めるAERA増刊「AERA Money 2024春夏号」が好評発売中です! Amazonや楽天ブックスなどのネット書店では「アエラマネー」で検索して、この表紙を探してみてください!(編集部より)

編集/綾小路麗香、伊藤忍

※『AERA Money 2024春夏号』から抜粋

著者プロフィールを見る
中島晶子

中島晶子

ニュース週刊誌「AERA」編集者。「AERA」とアエラ増刊「AERA Money」の編集担当。投資信託、株、外貨、住宅ローン、保険、税金などの経済関連記事を20年以上編集。NISA、iDeCoは制度開始当初から取材。月刊マネー誌編集部を経て現職

中島晶子の記事一覧はこちら
暮らしとモノ班 for promotion
Amazonプライムデーに出遅れたあなたに!まだ買えるアップル製品はこれ!(16日18時現在)