そもそも楽天証券はウェブサイトのデザインもわかりやすく、コストも安めで、おすすめの証券会社の一つです。
でも、予想ははずれ。「今回の本誌の2000人アンケートでは」、SBI証券が43.9%で1位、楽天証券は31.4%で2位でした。
大手紙などで発表される結果と違うので、何度もデータを確認しました。正確な理由はわかりませんが、このアンケートは「今、新NISAで投資中(つまり休眠口座含まず)」「今から本気ではじめる」人の声を反映しており、「NISA口座はあるが投資していない(または投資をやめた)」人は参加していないから……かもしれません。
2023年のSBI証券は、つみたてNISAで先を行く楽天証券に追いつけ、追い越せとばかりに「猛攻撃」を仕掛けていました。
三井住友カードと組み、投資信託のクレジットカードつみたてのポイントで大盤振る舞い(2024年3月に変更され、ネットでは憂える声あり)。投資信託を持っているだけでもらえる保有ポイントも、他社がサービス変更する中、変えずに踏ん張っています。
9月末から「ゼロ革命」と銘打ち、日本株の売買手数料を完全無料化(新NISA口座に限り米国株の売買手数料も無料に)。
その結果、他社からの新NISA口座への移管は約23万口座に達しました。
楽天証券も負けてはいません。SBI証券と同じく日本株と米国株の手数料を無料化。米国株などの為替手数料引き下げに動いたのは楽天証券が先です(当初は片道3銭、今は楽天証券・SBI証券・松井証券の3社が往復無料)。
楽天証券は、一時0.2%だったクレジットカードつみたてのポイントも引き上げました。4月16日には「国内(証券単体)最多! 楽天証券、証券総合口座数1100万口座達成」と発表しています。
本誌はどちらかに肩入れするつもりはありません。SBI証券、楽天証券のいずれも、いいネット証券です。
付け足しのようになり申し訳ないですが、マネックス証券、松井証券、auカブコム証券の新NISAも、SBI証券や楽天証券と足並みをそろえて「無料尽くし」。新NISAは5社のどこでも問題ないと考えます。
もちろん、低コストで良心的な投資信託を取り扱っているのであれば(そして新NISAで個別株などを買う気がないのなら)、銀行ではじめてもいいと思います。