分刻みのスケジュールでとっさの機転!

 天皇や皇族方のスケジュールは、「博物館9時32分到着」といったように分単位で決まっている。ひとつ遅れが出ると、何時間も前から待機していた人たちとの懇談が省略されるなど、予定変更に警備がバタつくこともある。

 今回は、伊勢神宮と神武天皇山陵への参拝という通例の日程だけではなく、2日目の午前中に「斎宮歴史博物館」と「いつきのみや歴史体験館」への訪問を入れた。愛子さまの昼食は、2日間とも移動の列車内で食事をとるほど忙しいスケジュールであった。とっさの機転で生まれた子どもたちとのふれあいの場面だったが、愛子さまは自身の予定の進行には多くの関係者が携わっていることも忘れてはいないようだった。

「愛子さまが隣の男性に話しかけていたのは、ちょっとした子どもたちへの声がけでも、周囲に迷惑をかけないか、という確認の意味もあったのでしょう」(前出の関係者)

 単独での地方訪問は、初めてであったが、ご自身の行動や立場が与える影響を理解したうえでの判断であったのだろう。

 地元では10年前の2014年、12歳の愛子さまが来県して伊勢神宮に参拝したイメージが強いのだろうか。現地で取材したメディア関係者によれば、集まった人びとからは、「愛子さま」という声に混じって「愛子ちゃん」と、成長を温かく見守るような呼びかけも、聞こえて来たという。

2014年、12歳でご両親とともに伊勢神宮を参拝した制服姿の愛子さま
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