渋谷駅は2027年の完成を目指して工事が進む。一方の梅田地下街も大阪・関西万博を目指して整備が進んでいる。
「梅田の地下街を整備するのはいいのですが、大阪らしさを残しつつ改修していくことも大切だと思います。かつての梅田には大阪らしい雰囲気があり、それが一つの魅力でした。道に迷いながらも攻略する楽しみや発見する喜びなどがありました。開発されてダンジョン的な雰囲気がなくなる前に迷いながらも『今』を知り、味わうのが最高の楽しみじゃないですかね」(岩田さん)
梅田地下街、そして渋谷は今の時代に残された最後の素敵なラビリンスなのかもしれない。(ライター・鮎川哲也)
※AERA 2024年5月27日号より抜粋