周囲に、あなたの時間・エネルギー・タイミングを奪う人はいないだろうか? 90万部を突破した人気シリーズ『頭に来てもアホとは戦うな! 賢者の反撃編』から、理不尽で不愉快な存在との対処法を一部抜粋で解説する。
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不満をその都度表明する"わきまえない"人になれ
これからの時代が必要とする「グローバル人材」になるためには、周りの空気をあえて読まずに、言いにくいことをどんどん発言していく"わきまえない"人間になることが重要であると思う。
なれ合いながら、なあなあで社会を維持してきた日本人は、自己主張が苦手である。また、"空気を読む"という題目で、同調圧力をかけて、相手の欠点を指摘することなく、相手の行動を変えようとする。思ったことを口にする"わきまえない"人は、そうした集団から排除されてしまうからだ。
しかしそれは、国際社会では通用しない。多様性のある集団では、「言わなくてもわかる」ことなどない。考えていることを口にしない人間は軽視されるし、アホと見なされる。国際社会では「言いにくい」ことでもしっかりと発言することで、一人の人間として認められることになるのだ。
もう一つ「言いにくいこと」を口にする理由がある。自分の人生の主役は、自分自身であるべきだからだ。
「こんなことを言ったら嫌われるかも」「意見が否定されたら恥ずかしい」と物怖じするのは、全ての評価基準が他人になっているからである。しかも、口にする前の段階では他人の評価ですらない。他人から見た自分がどう見えるかの「妄想」でしかないのだ。
人は社会的な生物ではあるが、今際の際を迎える時は一人である。その瞬間を、自分の意思で生きてきたと振り返れる人間こそが賢者なのではないだろうか。
礼儀正しく穏やかなことと、不満をその都度的確に表明することは、見事に両立する。日本人の傾向に関して、海外でよく耳にする点が、「不満があるのに、それを表明するのはみっともないという思いから、耐えて耐えて耐えて最後に爆発的にキレる」だ。