インターンは、最近は日本でもよくあるようですが、韓国では、大学を卒業するころにはスキルを持っていないといけないので、多くの学生が在学中にインターンを経験します。新卒の面接でも、スキルのことをすごく聞かれます。入社した時点である程度のことができるのが前提なんです。
――韓国の会社も、日本の会社とは違いますか?
私は一度、転職をしているんですが、前の会社もいまの会社もITの会社で、マーケティングを担当しています。提供しているサービスのウェブサイトを構築したり、新規顧客獲得のために企画を立てたり。スタートアップということもあって、時間の融通がきくのがいいですね。今日も有休で来てます。明日も有休なんですけど。
いまの会社には卓球台がおいてあます。私も、気分転換に同僚と卓球をすることがあります。業務時間中に同僚が卓球する声が聞こえることもありますよ。以前よりは少なくなりましたが、飲み会も結構あります。
そして韓国の人はごはんを大事にするので、前の会社では朝ごはんが出ました。キンパッとか、味が選べたりもしてうれしかった。
――日常生活で、驚いたことや違いを感じたことはありました?
この写真を見てください。改札の工事が全然終わらなくて。韓国の駅の改札って、なんだか自由なんですよ。呼び出しボタンを押して駅員さんに事情を説明すれば、だいたいは通してくれます。国民をすごく信じてる感じがおもしろいな、と。日本ではあんまりみたことないですよね。
本にも書いたように、みなさん意思表示をちゃんとするっていうか、好き嫌いをはっきり言うんです。最初は黙っていた私も、ちょっとずつ、言えるようになってきました。黙っていると、周りの迷惑になっているような気がして。何か言ったときに、ちょっとずうずうしかったかな、と心の中で思っちゃうこともありましたが、いまではそれも思わなくなりました。
イベントのタイトルにもなっている「パリパリ文化」は「なにごとも早ければ早いほどいい」という意味ですが、いまは私自身がパリパリですね。日本でも、クレジットカード決済をしようとして、店員さんにどうぞと言われる前にカードを入れちゃって。「まだ入れないでください」と言われてやり直しました。何かの番組でアイドルの方も言っていましたが、みんながエレベーターの「閉まる」ボタンを連打するので、韓国では「閉まる」ボタンが汚れてます(笑)。カカオトークの返事も、とにかく早い!