本のための撮影が行われたのは2024年2月。マイナス11度という極寒のソウルでの撮影に、寒さが顔に出てしまった、という1枚がこれ

 ――そのあと語学堂に通って、さらに大学へ。学校選びはどんな風に?

 語学堂で初めて本格的に韓国語を勉強して、9カ月間で卒業しました。そして2013年度に慶熙(キョンヒ)大学に入学。卒業後は韓国で就職し、いまにいたります。

 私が通ったのは延世大学の語学堂ですが、ここはライティングが有名で、厳しい学校だと言われていました。もともと、大学入学を目標にしていたのですが、当時は韓国語でリポートを書く自信がなかった。それで、延世大学を選んだんです。

 ――こりあゆさんっていつも、難しいほう、大変なほうをチョイスしていきますよね。

 そうですか(笑)。かなり有名な語学堂で、大学進学を目的にする人が多かったと思います。でも、大学に入ってからがもっと大変でした。語学堂での韓国語は、言ってみれば小学生レベル。最初は韓国人のコミュニティーに入れなくて、中国やウズベキスタンからきた留学生とつるんでました。7年くらい韓国に住んでいた子たちで、私の韓国語の間違いを指摘してくれて。語学堂ではあまりしゃべれない子どうして話すことになるのであまり伸びなかったんですが、この外国人の友人たちに鍛えられました。2年生になってからサークルに入って、現地の学生と打ち解けることができるようになりました。

 ――大学での勉強も、大変だったんですよね。

 プレゼンする機会が多くて。私はもともと、人前で話すのが苦手なんです。教授が目の前にいて、韓国語でプレゼンしないといけなくて、中身も見られる……。もう、緊張しますよね。プレッシャーでした。しかも、韓国語だけじゃなくて英語のプレゼンもあって。英語はとにかく丸暗記で、空を見上げながらやりました(笑)。それもすごく大変でした。

 ――日韓の大学の違いは、どんなところにあるんでしょうか。

 日本では、休学しても学費がかかると聞きました。韓国では、通ってない間は学費はかからないんです。男性には兵役があって、兵役中の2年間は通えないですからね。女性も、休学してインターンを経験したり留学したりする人は少なくありません。私も慶熙大学を1年休学して、カナダに行ってきました。

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