ソウルで会社員として働くYouTuberの「こりあゆ」さんが、初の著書『ソウル在住会社員&YouTuberが教える SEOULな暮らし方』の発売を記念して、トークイベントを開いた。18歳で単身渡韓以来13年をソウルで暮らした彼女が、実際に体験してきたソウル移住のノウハウをまとめたものだ。
5月13日に東京都渋谷区の代官山蔦屋書店で行われたイベントは、65席のリアルチケットが即日完売。当日は平日で大雨だったにもかかわらず、「10年前からブログ見てます!」というこりあゆファンで会場が埋まった。「とにかくスピード命のパリパリ文化?意外に高い物価?リアルなソウル生活」と題して繰り広げられたトークの全貌を、配信したい。
拍手に迎えられ笑顔で登場したこりあゆさんに、ファンや読者に代わって質問役を担ったのは、二人の担当編集者。「カラフルでかわいくて読みやすい本になった」と喜ぶこりあゆさんに、まずはおそるおそる、聞きたくても聞けなかったリアルな質問をぶつけた。
――どうして私たちのオファーを受けてくれたんですか?
何度か提案はありました。でも、韓国語の本だったり、ブログをそのまま本にする、という企画だったり。韓国語は私以外にスペシャリストがたくさんいて、その人たちのほうがもっと詳しく書ける。ブログをそのまま本にすると、ブログを見てくれている人には面白くないですよね。いずれも、満足できる本になると思えなかったんです。「ソウルに移住したいという人が、これをみればすべてわかるように」ということを目標にしたこの本なら、自分にしか書けないことがあるんじゃないか、と思いました。13年韓国に住んだというのは、私の世代ではかなり長いので。
――ここまでソウルが好きになったきっかけは、何だったんですか。
本にも書いてあるんですが、最初は東方神起の動画でした。YouTubeで見ていたら、お勧め動画に出てきたのが少女時代だったりSuperJuniorだったりして、音楽はキャッチーだし、顔はキレイだし、もっと韓国が知りたくなった。それで言葉の勉強を始めて、勉強しているうちに留学という選択肢が見えてきて、最終的には短期留学してビビビッときました。こんなに真剣に何かを勉強したことはなかったので、無口な父が「行ってみたら?」と背中を押してくれました。