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「宝島さんの店が一気に増えたことで、宝島さんの周辺ではトラブルも多かったようです。強引なやり方で近隣のライバル店舗を撤退させることもあったらしい。そこでもめたときに、ドンさんが前に出るわけにはいかないから、関根容疑者を使ったんじゃないかな」(前出の韓国人経営者)
そんな関根容疑者のまわりで変化が出たのは、今年1月に入ってから。「サンエイ商事」の取締役だった長女に代わり、次女が取締役に就いたのだ。
約1カ月前、パスタ、ピザなどのメニューの豊富なイタリアン料理店を開店し、長女と関根容疑者が店を切り盛りしていたようだが、求人情報を見ると、連絡先は宝島夫妻の会社になっていた。
前出の韓国人経営者によると、夫妻と関根容疑者、長女との間には微妙なあつれきが生じていたようだといい、
「関根容疑者は長女と一緒に住んでいる。いつまでも『内縁の夫』というのがおかしい。親に結婚を反対されたんでしょう」
と話した。
空き家付近に関根容疑者がいたことも確認
特に幸子さんが関根容疑者を嫌っていたという話も多く出ており、経営を巡ってもトラブルにもなっていったようだ。
そんななか、4月16日に宝島さん夫妻の焼損した遺体が栃木県那須町で見つかった。
「事件が明るみに出てから関根容疑者は自宅からはほとんど出なかったようですね」
報道などによると、宝島さん夫妻は事件前日の15日夜に、新たに出店するための物件を見るために、上野から品川区へ移動し、物件を見た後に同区内の空き家を訪れた。そこで暴行を受けた可能性があるといい、関根容疑者もそのころ、空き家付近にいたことが確認されているという。
前出の韓国人経営者によると、宝島さんの店では、ベトナム人、ネパール人、インド人らが多く働いていたという。
「うちも海外の従業員を使っていて、ドンさんの店の従業員たちとみんな友達ですから、うちの従業員を通じて話が入ってくる。宝島さんが亡くなって、2日間くらいはお店を休んでましたが、3日目くらいから開店しました」