仕事への「熱量」は高くなった
しかし、第2子が生まれたことで、状況が変わっていったという。
「親が近くにいないので、働くことが実質的に難しくなったんです。なので、子育て中心の生活に切り替えました」
10代のころから芸能界で活躍し続けてきた相武さん。子育てのためとはいえ、仕事から離れることに抵抗はなかったのだろうか。意外にも「あまり気にしませんでした」と答えた。
「結婚したとき、自分の中で“区切り”みたいな感覚があったんです。俳優の仕事は大好きで、ドラマに出させていただくことは常に憧れですし、これからもやりたい夢ではあるんですけど、メインでやりたいとか、現場を引っ張る座長になりたいっていう願望はないんです。いい作品に一つでも多く関わりたい、刺激的な人たちに会いたい、そして、私が出てたから作品が面白かったよって言われることがモチベーションになるタイプなんです。人前に出る仕事はしてるんですけど、注目されるのがそんなに好きじゃないのかもしれないですね(笑)」
現在は、単発でドラマに出ることが多くなった相武さんだが、今はそうした働き方の良さを実感しているという。
「昔よりも肩の力が抜けて仕事がしやすくなった気がします。仕事が占める割合は低いですけど、自分のなかの熱量は高くて、今のほうがきちんと作品に向き合えている感じがしています」