5月9日は「ご(5)くう(9)」(悟空)と読む語呂合わせから「悟空の日」。鳥山明さんの原作のコミック「ドラゴンボール」のアニメ作品である『ドラゴンボールZ』の面白さと、その主人公の「悟空」というキャラクターの魅力をさらに多くの人に知ってもらうことを目的に日本記念日協会により認定・登録されたそう。偉大な功績を持つ鳥山明さんにまつわる過去の記事を振り返る。(「AERA dot.」2024年3月12日配信の記事を再編集したものです。本文中の年齢等は配信当時)
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漫画家の鳥山明さんが死去したことが公表された3月8日、世界中のメディアがその訃報を報じ、SNSには世界中のファンたちが哀悼のメッセージを寄せた。
なかでも特に大きな反応を見せたのが中国だ。死去のニュースが中国でも報じられた直後、5億人のユーザー数を誇るウェイボ(中国版X)では、トレンドランキング1位に「鳥山明逝去」、2位には「アラレちゃん」がランクインし、「最も偉大な漫画家が去った」「シェンロンがいてくれたら……」などのコメントが寄せられた。一方、中国外交部が記者会見で公式に哀悼の意を表するなど、その異例の対応にも注目が集まった。
アニメ「ドラゴンボール超」シリーズの配信を行っている中国の動画配信大手・iQIYIでは、再生回数が30億回を超えており、全122話の1話当たりの平均再生回数は約2500万回と桁違いだ。
「ドラゴンボールは『龍珠』という名前で知られていますが、初めて中国人の目に触れたのは1992年ごろだと言われています。同年台湾で翻訳版の漫画が販売されたのを機に、中国に流入したり、海賊版として流通したりしていきました。その後、2005年に中国少年児童出版社が集英社と契約を締結し、中国で漫画が正式に発売されるようになったのです。80年代~90年代生まれの当時の中国人の子どもたちは、昔話として見聞きしてきた『西遊記』が冒険漫画として生まれ変わったことに、大きな衝撃を受けました」(中国ウォッチャー)