ロケに行くとひどい暴言を吐かれる
そして、次第に好きだったお笑いが嫌いになっていったという。
「スタッフさんに怒られ、ロケに行くとひどい暴言を吐かれて、SNSでもボロカスに言われて……。でも一方で、テレビで見ていた人たちに僕が憧れたように、僕に憧れを抱いてくれる人たちも少しばかり現れてくれて、その人たちに夢を持ち続けてもらうためにも頑張らないといけない、と自分を追い込 んでたりもしていて、精神的にすごくキツかったです」
当時のテレビ業界は、「スーパーマッチョハードモード」(金田さん)で、朝から翌朝までの収録もざらにあったという。そんななかで金田さんは心身ともに疲弊していった。そのあまりのつらさに、当時のことは思い出すことすらしたくなかったという。
「本当によく今笑顔で取材受けられてるなって思います。最近まで、昔のことは話したくもなかったんです」
当時は、「ダークサイドに落ちていきそうになっていた」という。
「もうしんどすぎて、夜中に家を飛び出して、公園の木に抱きついたときもありました。寝られないし、食べられないし。お世話になったスタッフさんに呼んでいただいた番組でスベり倒して、番組終わりに飲みに行ったら、隣で飲んでる輩(やから)にボロカス言われて、飲み過ぎてゲロ吐いて。で、帰宅してお風呂に入ろうと思って下着を脱いだら、うんこ漏らしてて。それにも気がつかなかったんです。そのときに『俺、終わってるな』って。世間では華やかなデビューをしたと思われていましたけど、その作り上げられたイメージと現実の自分とのギャップがえげつなくて」