還暦パーティーには元夫や元カレも
大竹は恋多き女であるだけでなく、いい意味での“人たらし”でもあるようだ。
「17歳でベッドシーンに挑戦した『青春の門』では、昭和の名監督・浦山桐郎に女優としての手ほどきを受け、役者やスタッフへの接し方を学んだとか。そのせいか、奔放なイメージにもかかわらず現場からは好意的に受け止められています。共演者・スタッフはもちろん、過去の男性との仲も良好なのは有名です。2015年に還暦を迎えた際は、『大竹しのぶと60人の男たち』と銘打って、付き合いのある男性60人を招いた誕生パーティーを開きました。その中にはさんまさんや野田氏も参加していたんです」(同)
同じ7月生まれのさんまとは、毎年合同で誕生日パーティーを開き、家族で祝っているという。大竹がSNSに投稿した写真には、離婚した夫婦とは思えないほどの和やかな雰囲気が漂っているが、別れた男性のケアも欠かさないところが普通の「魔性」とは一味違うところだろうか。
芸能評論家の三杉武氏は大竹しのぶについてこう評する。
「大竹しのぶさんに関しては『台本は一度目を通したら忘れない』『結核の患者を演じていたら実際に血を吐いた』といった名女優ならではの伝説が業界内でも知れ渡っています。以前にテレビ番組に出演した際、共演者からそれらの真偽を尋ねられて、血を吐いたエピソードについてはあっさりと認めていて驚きました。台本に関しても『覚える時は写真みたいな感じで覚えちゃう』と話していました。1979年の第2回日本アカデミー賞では最優秀主演女優賞と最優秀助演女優賞の同時受賞という快挙を達成するなど、若くして実力派として注目を集めました。年を重ねてからもドラマ、映画、舞台と途切れることなく芸能界の最前線で存在感を放ち続けており、息の長い活躍も含めて、名実ともに日本を代表する女優の一人と言えるでしょう」
年齢も性別も飛び越え、どんな役にもなり切る怪演女優・大竹しのぶ。次はどんな顔を見せてくれるのか。
(雛里美和)