地域と食は密接な関係にある。被差別部落を取材してきた著者が差別を可視化できる食に着目したのは自然の流れだろう。 被差別部落の食文化には現代では広く受け入れられているものも少なくない。例えば、牛の腸を脂であげた「アブラカス」は「かすうどん」の具として普及、関西を中心にかすうどん専門のチェーン店も登場している。焼き肉も在日朝鮮人が持ち込んだ説が根強いが、牛の幅広い部位が食べられるようになったのは…

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