木村沙織さん(撮影/写真映像部・上田泰世)

頑張っている人のサポートをしたい

――今後やりたいこと、夢はありますか。

 ありがたいことに、バレーを引退してからいろんな仕事をさせていただきました。今は自分のやりたいことってあまり浮かばないんですよね。カフェをやりたい夢を大阪でかなえられましたので、今は息子だったり、頑張っている人のサポートをしたい気持ちが強いかな。バレーボール女子日本代表をサポートする「アントラージュ」の活動がありますし、少しでも役に立てたらうれしいですね。

――19年から23年まで大阪でカフェ「SUNNY Thirty Two Club」を開いていましたが、出産後は子育てとの両立は大変ではなかったですか。

 つわりがなかったので出産前日までお店で働いていたのですが、産んでからはすぐに出られないのでお店を1カ月閉めました。その後に旦那さんが1人でお店を切り盛りして、私は子どもの寝ている時間にお菓子の仕込みをしていましたが、今振り返るとハードでしたね(笑)。出産前はコロナの期間があって、お酒を扱えなくなり、お店を何カ月か閉めなきゃいけなくなりました。その時期も大変でしたね。家賃を払い続けないといけないし、いろいろと苦労もしたけれど、お店でできた人間関係はありがたかったですし、久々に顔を見せてくれた人と楽しい時間を過ごしたり、幸せなこともたくさんありました。

――もう一度カフェを開きたい思いはありますか。

 子育ての関係で関東に引っ越して環境が変わったのですが、カフェに関しては大阪で「やりきった」という思いもあります。ただ、子どもが大きくなって、またきっかけがあったら、やりたい気持ちは頭の片隅にあります。都心じゃなくて足を延ばして来てくれるような場所で、コーヒーとお菓子をメインにしたお店を開きたいですね。

(聞き手/構成 平尾類)

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