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女性アスリートの体調への理解
――近年は日本でも女性アスリートのコンディションを理解する動きが高まっています。
現役でプレーしていたときは女性の体調がフォーカスされることが少なかったし、むしろ隠すことが多かったので良いことだと思います。私は生理痛がひどすぎて、コンディションが上がらない時期がありました。試合のパフォーマンスも良くなくてチームに迷惑を掛けていたので、ドクターと相談してピルを飲むようになりました。当時は自己管理で何とも思わなかったけど、現役引退後も人生は続きます。アスリートは体に大きな負担がかかりますし、生理痛や子育てへの理解がもっと広がればいいと思っています。
――アスリートの前に女性として幸せを感じる環境づくり、社会の理解の重要性を痛感します。
そうですね。出産後に現役復帰する選手が増えていますが、子育てとバレーを両立させる環境が重要です。子どもを預ける場所やシッターの普及など、サポートする体制がさらに充実してほしいですね。もちろん、日本も良い部分はたくさんあります。時間にきっちりしているし、急に試合がなくなったりしない。トルコでは遠征が急になくなったり、練習だと思ったら試合に変更になったりして、「ユニホームないんだけど」みたいな(笑)。そういうことが日常茶飯事なので、海外での生活を経験してちょっとしたことでは動じなくなりましたね。
※【後編】<元女子バレー日本代表「木村沙織」ずっと夢だったカフェは「やりきった」 家族が増えて挑戦したい“次のステージ”>に続く
(聞き手/構成 平尾類)
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