木村沙織さん(撮影/写真映像部・上田泰世)

今まで味わったことのない激痛

――それは将来有望ですね。バレーボール選手になってほしい思いはありますか。

 全然ないです(笑)。ただ、もちろん、バレーをやりたいなら「どうぞ、どうぞ」っていう感じですが。旦那さん(日高裕次郎さん)も私もしてきたことですし、チームスポーツで人間のつながり、思いやりなどプレー以外にも集団行動で学んだこともたくさんありますから。でも、バレーをやってほしいと誘導はしたくないし、自分の興味を持ったものをやってほしいですね。

――木村さんは36歳のときに出産されました。出産を振り返ってみていかがでしたか。

 昔から子どもは望んでいました。いろいろな情報をネットで見たり、不妊治療している人のブログを読んだりしていましたが、なかなかできない期間が長くて……。不妊治療をしていることはあえて言う必要がないかなと思っていました。というのも、子どもを望んでいる方がいれば、そうでない方もいる。生き方はそれぞれですし、今はインタビューで聞かれればお答えしていますが、出産当時は自分から発信はしませんでした。

――子宮内膜症の一種である「チョコレート嚢胞(のうほう)」で緊急入院した時期もありました。

 妊娠を望んでいたことをきっかけに行った病院でチョコレート嚢胞が見つかりました。そこで薬を服用することになり、手術する日も決まっていたんですけど、急に破裂してしまいました。その日は大阪で開いていたカフェのオープン当日だったのですが、今まで味わったことがない激痛でした。現役時代もケガとかいろいろありましたけど、経験したことがない痛みで、救急車で運ばれるときも「意識が飛べばいいのに。意識がなくなってくれ」と思っていたくらいです。

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赤ちゃんが「男の子」で驚き