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 いまの会社を辞めて転職しようかな。そう考え始めたとき、多くの人に立ちふさがるのが「家族の反対」。その壁を乗り越えたとしても、いまの職場に迷惑をかけたくないと「タイミング」に悩み、スキルのアピールはできても「条件」の希望を言い出せず、これまでのキャリアを捨てるのが不安で「異業種」への挑戦にためらってしまう。
 そんな転職にまつわる「あるある」な悩みに、発売されたばかりの『転職・退職の超基本』(ハッカズーク監修)が答えている。回答者は転職経験者や採用担当者、人事のプロ、そして経営者だ。
 

あるあるQuestion
家族に転職を反対されています。どうしたらいいでしょうか?

 新卒から働いている今の会社に不満はありませんが、自分のアイデアを形にできる環境で、より裁量権のある仕事に挑戦したいと思い、ベンチャー企業への転職活動を開始しました。先日、事業の成長が見込める企業から内定をいただいたのですが、妻が「今の環境を捨てるのはもったいない」と反対しています。どうしたらよいでしょうか?(36歳・男性・会社員)

経験者のAnswer
家族の「不安要素」を把握・解消し、応援する気持ちに持っていく

 まずは、ご家族が何に対して不安を感じているのか耳を傾けましょう。収入面、事業内容・将来性、キャリアプラン、生活環境、職場環境など、具体的な不安要素を把握し、解決策を提示することが重要です。その際に、自分の意見を一方的に伝えるのではなく、「こう考えているけどどうかな?」と相談をする姿勢が大事です。

 初めての転職でベンチャー企業への挑戦は、あなたにとっても大きな決断です。壁にぶつかり、不安になることもあるでしょう。そんな時、ご家族の応援は大きな支えとなります。話し合いを通じて、不安を解消するだけではなく、応援してもらうレベルまで気持ちを高める必要があります。そのためには、「今チャレンジをしなければならない理由」と、それによって「未来がどう変わるのか」も話しましょう。そして「万が一、失敗してしまった場合にはどうするか」も話をしておきましょう。

 なんとなく勢いの転職ではなく、しっかり将来を考えた現実的な選択であることを時間をかけて理解してもらう努力が必要です。ベンチャー企業を成功に導くためには社内外で多くの人のマインドを変えて、巻き込みながら事業成長につなげていきます。まずは、ご家族を納得させることがベンチャーで成功するための第一歩だという心構えで臨みましょう。(43歳・男性・ベンチャー企業管理職)

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面接で「譲れない条件」をうまく伝えるには