あるあるQuestion
まったくの異業種・異職種への転職、キャリアがゼロになるのが不安
異業種・異職種への転職を考えています。年齢的にもその業種に行くならばあと1～2年が勝負だと思っており、チャンスを逃したくありません。一方せっかく積み上げてきたキャリアを一から積みなおすことに対して本当にこれでよいのか不安があるのも事実です。どう考えればよいでしょうか？（33歳・男性・会社員）
人事担当者のAnswer
「ポータブルスキル」はゼロにならない。まずは行動してみること
異業種・異職種に限らず、転職を考える際には、目先の変化だけでなく「その転職があなたのスキル形成にどんな変化を及ぼすのか」「本当に納得のいくキャリア形成につながるのか」という観点を合わせて考えてみるとよいでしょう。
スキルとは、2つの観点で分類されます。1つ目は、「ポータブルスキル」といういわば社会人基礎力のようなスキルです。これはどのような職場であっても使えるスキルのことで、例えば課題設定力や利害調整力などを指します。2つ目は、業種（または職種）ごとに必要な「テクニカルスキル」です。これは業務を遂行するために欠かせない専門的な知識や技術・能力・資格のことを指します。
異業種・異職種への転職において大切なのは、ポータブルスキルです。あなたが今の職場で身につけてきたポータブルスキルは、必ず次の職場でも生かすことができるでしょう。転職後に重要なのは、新しいことに興味をもち学ぶことです。ポータブルスキルを発揮しながら学び続けていくことこそが、新しい環境でより早くテクニカルスキルを身につけていく最良の手段にほかなりません。
また、何が起こるかわからないこの時代、これまで積み上げてきたあなたの資本（＝キャリア）はひょんなところで活用できる場が必ずあるはずです。必要以上に不安にならず、まずは行動してみることをおすすめします。（39歳・女性・人事コンサルタント）
石井志昂
ラリー遠田
沖昌之
