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 かつては肝がんになった人の9割以上が「肝炎ウイルス」によるものでした。近年その割合は減少し、その分アルコール性肝障害や、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)が原因でがんになる人の割合が増えています。週刊朝日ムック『手術数でわかるいい病院』は毎年、全国の病院の1年間の手術数を調査しており、創刊22年目を迎えた2024年版では、2022年1年間に実施された手術数のランキングを掲載しています。ここでは、「肝がんアブレーション治療」の全国ランキングをお届けします。

【病院ランキング】肝がんアブレーション治療数が多い病院1位~40位はこちら(全4枚)

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 週刊朝日ムック『手術数でわかるいい病院』は手術数を指標とした病院選びガイドとして2003年に創刊し、今年は22年目となります。各種のがん、心臓病、脳疾患、首・腰など、治療法別に31種類の設問が異なる調査用紙を作成し、全国4000を超える病院に対し約2万5千枚を配布。2023年9月から24年1月までの調査期間に回答のあった病院を、全国、地方別にランキング化しています。のべ4901病院を掲載しています。

 今回紹介するのは、「肝がんアブレーション治療数」。肝臓は切除しても再生しますが、それは健康な組織に限られます。肝機能の障害度が軽く、腫瘍が他の臓器に転移しない場合に限り、手術(肝切除手術)とアブレーション治療が推奨されています。

専門医による「肝がん」のくわしい解説はこちらhttps://dot.asahi.com/articles/-/210835

【取材した医師】
岩手医科大学病院 消化器内科特任教授 黒田英克 医師

≪肝がんアブレーション治療数・全国ランキング≫

1位:順天堂大学順天堂医院(東京)/501件

2位:仙台厚生病院(宮城)/461件

3位:NTT東日本関東病院(東京)/247件

4位:岩手医科大学病院(岩手)/202件

5位:済生会新潟病院(新潟)/182件

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