――リファラル採用は採用側からもメリットが大きいのでしょうか?
中村(採用担当) はい。リファラル採用は、皆さんがおっしゃるようにミスマッチが起こりにくく、また入社後、長期間にわたり活躍し続ける方も多いというのが利点です。「信頼できる紹介者の推薦」というお墨付きがある時点で、多くのハードルを乗り越えているわけですから、安心感があるのは当然です。お互いに情報をオープンにした状態で採用プロセスを進めていくことができるので、スムーズに進む確率が高いですね。
応募者の側から見ても、求める業務内容や待遇と違っていたなら当然断る権利はあります。デメリットをしいて言うならば、断るときに紹介してくれた人に申し訳ないと感じる方もいらっしゃるということでしょうか。
――皆さんのさまざまな経験をお聞きしましたが、自分にとって最適なルートを活用して満足できる転職先に出会うための心得は何でしょうか?
中村 いずれのルートを使うかは、ご本人次第ですが、少なくとも知識と視野は広くもったほうがよいと思います。情報源を限定しすぎず、自分からいろいろな人に話を聞いてみるとよいですね。また、少しでも疑問があったらそのままにせず、しっかり質問して疑問を解消するのがよいです。これから長く働いていく職場になるわけですから、企業側とのコミュニケーションは密にとって、お互いに信頼感を醸成しながら先に進むことをおすすめします。
(構成 生活・文化編集部 上原千穂 森 香織)