イラスト こつじゆい

―― エージェントを活用してみて感じたメリットは?

中西 即戦力が求められる転職市場では自分の強みを明確に示さなければなりません。カウンセリングを通してそれを整理できて、どのようにアピールするかの指導も受けられたおかげで安心して採用プロセスに臨めました。

石川 最初は自分のキャリア形成について不安があったのですが、担当者に相談していくうちに、自分はどんな仕事がしたいのか、どんな方向に進みたいのかがどんどん明確になっていきました。勤務地の移動も考えていたので、それも含めて経験豊富な第三者の視点でアドバイスがもらえたのは安心材料になりました。

鷹取 エージェントの担当者と一緒に自分の経歴を分析してみて、自分でも気づいていなかった強みである粘り強さや環境適応力に気づかされました。そうした強みが生かせる求人を紹介してもらうこともできて、選択肢が広がりました。

齋藤 担当者も同じ立場のワーキングマザーだったこともあり、生活リズムの回し方に至るまで何かにつけ安心して相談できました。結果、希望していた条件に近い、出勤とリモートワークの組み合わせで対応できるポジションで採用が決定し、仕事の質を担保しながら家庭生活も回せる環境が整いとても満足しています。

―― 逆にデメリットは感じましたか?

中西 内定をもらってから決断するまでの時間がもう少しほしかったと思います。急かされている感がありましたね。

石川 同感です。自分は家族や友人に相談して不安を解消できましたが、これから長く働いていく会社を決めるには、じっくり考えたいなと。

大森 自分は知人経由での話も同時に進めていて感じたのですが、エージェントから伝わってくる候補の職場の情報はネガティブな部分の情報は少ない気がしました。すべてオープンに知りたい場合はその会社で実際に働いている人の話を聞いてみたほうがクリアにわかるなと思いました。

――採用側の立場からエージェントを活用するメリット・デメリットについて教えてください。

中村友香(採用担当) 皆さんがおっしゃるように、プロのアドバイスは有効です。ご自身のキャリアを客観的に整理し、どの企業が自分に合っているかを判断するのは思ったより難しいです。一人一人に合った情報を精査した上で求人を紹介してもらえることや、面接でのアピールの仕方などを指導してもらえることは大きなメリットです。さらに給与、その他の条件の交渉など、会社と個人とでは話しにくいセンシティブな事項について、エージェントが間に入って調整してくれるのも利点です。

 一方で、エージェントと相手先企業との関係性が情報量や選考スピードに影響することがあったり、なるべく早く企業の採用・転職支援の成功に導きたいという心理が働きがちなのも事実。応募者側からすると決断を急かされたと感じることもあるかもしれません。

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求人広告から見えること