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――求人広告はどのように活用されましたか?

中西 エージェントと並行して求人広告も見ました。自分の興味がある業界・職種で絞り込み、さまざまな情報を確認しました。エージェントは内定につながる可能性のある情報を絞り込んで紹介してくれますが、それ以外にも業界全体の一般的な状況を把握するのに求人広告はよいツールとなりました。ただし、広告にはよいことしか掲載されていないということも心得ておくべきだと思います。

石川 エージェントから紹介される以外にどんな企業があるのか、自分の希望職種の収入の相場はどうかなどについて情報が得られるので、自分の軸を定めるにも有効です。

齋藤 私も世の中を知るという意味で求人広告を活用しました。視野を広げるという意味では利用価値があったと思います。ただ、絞り込み検索しても大量の情報が出てきてしまって、見れば見るほど違いがわからなくなるということもありました。

鷹取 求人広告に掲載されている情報を整理していくと、希望職種についての全般的な状況や自分の市場価値も見えてくると思います。

――求人広告とエージェントを並行して活用する方が多いようですが、賢く使い分ける方法はありますか?

中村(採用担当) 確かに求人広告は、掲載されている情報のすべてに目を通すことができて、ご自身の目指す業界や職種の全体的な傾向を把握するのに役立つと思います。ただ、漫然と見ているとあまりにも多くの情報が入ってきてしまって逆に整理しづらいかもしれません。自分なりに大事にするポイントを決めて取捨選択の目を持って臨むのがおすすめです。

 いろいろなサービスがあってどこを使おうか迷われると思いますが、あえて言うのであれば求人広告とエージェントの両方の機能をもつサービスをおすすめします。なぜかというと、エージェントのみを利用する企業、求人広告のみを利用する企業もあるからです。両方の機能をもつサービスなら、幅広い情報収集と個人のニーズに沿った精査された情報の取得とを同時並行で進められます。

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