昨年は阪神が2位に11.5ゲームの大差をつけて優勝を果たしたセ・リーグ。大きな戦力ダウンもなく、チームの平均年齢も若いことから今年も阪神が有利との声が多かったが、ここまでは意外な展開となっている。(文中の成績はすべて4月16日終了時点)
まず順調なスタートを切ったのが2年連続最下位に沈んでいた中日である。15試合を終えて9勝4敗2分で単独首位に立っているのだ。それを支えているのが強力な投手陣だ。ここまで先発投手が全て5回以上を投げ切っており、クォリティースタート(6回を投げて自責点3以内)を達成した試合は11を数える。
またリリーフもプロ2年目の松山晋也が開幕戦で4失点を喫して負け投手となったが、それ以外は大きく崩れたケースはない。クローザーのマルティネス(9試合に登板して防御率0.00)は今年も健在で、終盤までリードを保っていれば逃げ切れる形ができているのは大きな強みである。一方の打線でやはり大きいのが巨人から加入した中田翔だ。ここまで打率こそ.269ながら、リーグ2位となる10打点をマークし、期待通りの働きを見せている。また、ともに今シーズンがプロ2年目となる田中幹也と村松開人の若手2人が二遊間に固定されつつあるというのもプラス材料だ。
ただ不安材料ももちろんないわけではない。まず一つ目が勝ちパターンの中継ぎ投手の登板過多だ。接戦での勝ちが多いため仕方ない部分もあるが、4月10日のDeNA戦では5点リードでも清水達也、斎藤綱記の2人が登板。4月14日の阪神戦でも1点ビハインドの9回に勝野昌慶がマウンドに上がっている。その一方で開幕一軍入りを果たしたルーキーの土生翔太はいまだに一度も一軍で登板していない。ここまでリリーフで登板した投手は8人で、これはセ・リーグで最少の数字であり、一部の投手の負担が大きくなっていることは確かだ。今後はいかに負担を分散させながら勝てるかが重要になってくるだろう。