「万博は吉村さんがぜひ来てくださいと言うてましたけど、おそらく大失敗します。私も万博へ行く気はありません。ウソがあるんです。最初は万博の建設費は1300億円くらいでしたが、去年、1800億なんぼになると。今年はそれが2300億円に増えたんですよ。これはまだ増えると思います」
話の途中、同党の事務総長を務めるジャーナリストの有本香氏がマイクを奪うと、こう演説した。
「金澤さんは私の人生かけてやってますとおっしゃった。政治をやるにあたって、人生をかけるというのは結構危険ですよ。人生かけて国会議員になったらその後、どうします? 2千数百万円給料がもらえるんですよ。公費で秘書が3人雇える。そういう待遇になるとコロッと人が変わってしまうという人を何人も見ました」
とちくり。
「同じアナのむじなだよ」
そして飯山氏も、
「来年までの1年間に万博のチケットが売れなかったらどうなると思います? 私たちの税金で負担させられるんですよ。維新は『身を切る改革』って何を言っているんですか。(吉村知事は)自分たちのお金の問題は置いといて、他党のことには『あいつら、政治とカネに汚い』って。同じ穴のむじなだよ、と私は申し上げたい」
と維新批判を一通りすると、最後に再び百田氏が引き取った。
「ここで街宣をやる予定はなかったんですけれども、吉村知事の演説を聞いていて、有本さんがこれは一言しゃべらなあかんやろ、ということで、みなさんにもお付き合い願いました。それではみなさん、解散」
要は吉村知事の話に文句がつけたかっただけなのだろうか?
思わぬ“乱入”ではあったが、東京では実物を見ることがあまりない吉村知事や百田氏らによる関西弁でのマイクパフォーマンス。門前仲町の住民の反応はそこそこのようだった。
それから1日さかのぼった13日、門前仲町から約3キロ離れた豊洲でも、ちょっとした“乱闘”があった。
今やタワーマンションが立ち並ぶ江東区のベイエリア豊洲。多くの聴衆が集まる先には、注目候補の一人、無所属の乙武洋匡氏や、応援に来た小池百合子都知事、国民民主党の玉木雄一郎代表の姿があった。