中森明菜
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 29日「昭和の名曲」の特別番組「あのころ最も売れた80年代ソング総決算」(テレビ朝日・午後6時50分)が3時間にわたって放送される。1980(昭和55)年から1988(昭和63)年の9年間の当時のお宝映像を振り返りながら、1年ごとの“年間売上ランキングベスト10”を発表する。80年代を代表する歌手のひとり中森明菜の過去の記事を振り返る。(「AERA dot.」2024年2月3日配信の記事を再編集したものです。本文中の年齢等は配信当時)

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 中森明菜(58)の話だ。2023年12月~24年1月にかけての活発な“動き”は、AERAdot.でも報じてきた。歌手活動のピークが昭和の中森明菜が、なぜ令和のいま、これほど話題になるのか? “令和の中森明菜ブーム”に注目する、人気音楽評論家のスージー鈴木氏に話を聞いた。

 中森明菜は常にホットだ。「活動はいつ再開するのか?」年末になれば、「NHK紅白歌合戦には出場するのか?」と話題になり、まるで恒例行事のように盛り上がり続ける。復活の兆しが見えた22年を「令和4年の中森明菜ブーム」と名付けたのは、人気音楽評論家のスージー鈴木氏だ。

 スージー鈴木氏は、「中森明菜の音楽1982-1991」(辰巳出版)を刊行したが、80年代後半の曲にこそ「中森明菜の真髄がある」と話す。

『SOLITUDE』『Fin』『LIAR』は都会的

「80年代後半に発表した『SOLITUDE』『Fin』『LIAR』などは、オリコン1位にもなったすばらしい楽曲です。

『DESIRE -情熱-』や『難破船』も80年代後半ですが、『SOLITUDE』『Fin』『LIAR』などは、都会的で本当に格好いい。これらを私は“アーバン歌謡”と呼んでいます。ここでいうアーバンとは、“都会性”、“80年代東京”と意味付けています」

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なぜ『SOLITUDE』なのか?