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 初日に買いが集中したのは、一部の投資家が1年分のNISA投資枠を一括投資で買い切ったことも一因と見られる(成長投資枠240万円+つみたて投資枠約120万円=360万円)。

「つみたて投資枠で一括投資?」と思う人もいるだろうが、深く聞かないでほしい。マニアックな方法を使い、つみたて投資枠でもほぼ一括投資をしている投資家が存在するというだけの話である。

NASDAQ100も健闘

 全世界株式とS&P500以外では、5位「〈購入・換金手数料なし〉ニッセイNASDAQ100インデックスファンド」315億円買い付けなど、「NASDAQ100」に投資する投資信託が健闘していた。

 NASDAQ100とは米国NASDAQ市場の時価総額上位100社(金融除く)が入ったインデックス(指数)で、アップル、マイクロソフトなどテック企業の比率が高い。値動きは全世界株式やS&P500より激しい傾向がある。新NISAで買えない「レバナス」等の代替で投資した人もいるだろう(推測)。

 8位の「iFreeNEXT FANG+インデックス」183億円買い付けは意外だった。「FANG+」はアップルやマイクロソフトといったGAFAM5銘柄に加え、テスラ、ネットフリックス、エヌビディアなど米国の精鋭10銘柄だけが入った投資信託。NASDAQ100よりハイリスク・ハイリターンと言われる。

インド株の期待高まる

 インド株の投資信託も目立つ。上位30本中、4本がランクイン。一番人気は、「iFreeNEXT インド株インデックス」166億円買い付けだ。

 この投資信託は23年3月設定のため長期のデータが無いが、同種のインドNifty50インデックスのETFを見ると1年で32%、3年で88%のリターン。米国S&P500の投資信託が1年40%、3年90%程度であることを考えると、インド株への次なる期待も納得である。

  主要ネット証券5社の中でもずば抜けてNISA口座が多い、SBI証券楽天証券には個別の投資信託ベスト10をそれぞれ教えてもらった。

 1位が全世界株式、2位がS&P500というのは変わらないが、3位以降が少し違う。両社とも、自社限定販売の投資信託が食い込んでいる。

 SBI証券限定販売では「SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)」が話題に。インデックス型ではなく、日本の高配当株約30銘柄を運用側が選ぶ投資信託だ。

 アクティブ型なのに0.099%(税込み、年率)という激安信託報酬と「年4回分配」が刺さった。23年12月12日設定から約2カ月で純資産総額458億円は快挙。

SBI日本高配当株式はアクティブ型なのに信託報酬が激安の0.099%
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金融庁「お墨付きの」NISA投信は無い