流れ星☆は結成24年を迎えるお笑いコンビだ。お笑い賞レース「THE SECOND~漫才トーナメント~」に、昨年に続き出場を決めた。「THE SECOND」の出場資格は結成16年以上の漫才師。結成15年以下の「M-1グランプリ」の向こうを張るかたちだ。「M-1」には長年挑み続けた。苦しかったという。なぜ、また賞レースに挑戦しようと思ったのか。
【写真】「干されてもいいやというゆとりがあった」と語った流れ星☆たきうえさん
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恐ろしい大会ができた
たきうえ 去年の「THE SECOND」のノックアウトステージで僕たちのブロックの勝者は三四郎。それが悔しかったからですね、今年も出ることにしたのは。
ちゅうえい 去年は決勝に行けなかったから、今年は決勝に行きたいですね。
たきうえ 「THE SECOND」は芸歴制限(上限)がないですから、逆に言うと優勝できなかったらずっと出続けなきゃいけない。恐ろしい大会ができたと思っています。
ちゅうえい 俺はうれしかったですけどね。
たきうえ うれしいのもあるけど、M1は正直、本当に苦しかったんですよ。あの時期が近づくと胃が痛くなって、結局一度も決勝に行けず、敗者復活戦の会場から悔しい気持ちでトボトボ帰る。家で酒飲んでもクソみたいな思いで、それを10年くらい繰り返した。あの時期、楽しい思い出ないんですよ。
ちゅうえい 敗者復活で呼ばれなかった瞬間に、きつさがこみあげてきて。勝ち上がっていく芸人の背中を見るのが、毎年つらかったですね。
たきうえ 「THE SECOND」ができると聞いて、またあの思いを味わわないといけないのかって。だから、うれしさ3割かな。
ちゅうえい 一方で、どこに向かってやればいいのか指針ができたので、ホッとした感覚もありましたね。印象を残せたら、休んでもいいかな。爆裂な印象を残した「THE MANZAI 2013」のひじ祭りみたいに。制限なしといえば、響きはいいですけど、決めるのは全部自分らですからね。
たきうえの投稿にネットは荒れた
――初開催の昨年は、「ノックアウトステージ16→8」で敗退。たきうえは「こっちは娯楽映画撮ってんのにニッチなフランス映画に負けた感じ」とSNSに投稿した。同じブロックの三四郎のネタがコアなお笑い好きから評価される一方、自分たちのお茶の間ライクなネタが評価されなかったことを指摘した投稿だ。