オフの話題を独占した感のあるソフトバンクだが、早くも今シーズンの戦いを不安視する声があがっている。2010年代には7度の日本一となった常勝軍団は小久保裕紀新監督を招聘、覇権奪回に燃えているが、一方で空中分解の危機を抱えているという。
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ソフトバンクが春季キャンプを行う宮崎県には例年以上に多くの報道陣が集まっている。FAで新加入した山川穂高、そして山川獲得に伴う人的補償の“プロテクト問題”で渦中の人となった和田毅など、オフに話題となった選手が在籍しているということもあるのだろう。
「正規ルートで取材申請したスポーツ関係者以外にも、一般ファンに紛れ込んでスタンドから取材しているマスコミも見かけた。3年連続日本一になった時もここまではなかった」(ソフトバンク担当記者)
一番の目当ては西武から国内FA権を行使して加入した山川だ。警察沙汰にまで発展した女性問題があり昨季はほぼプレーしていない状況(17試合出場)、様々な意見がある中でソフトバンクに移籍した。昨年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では侍ジャパンの一員として活躍し、3度の本塁打王に輝いた大砲はこれまでのキャリアの中でも最も注目されるシーズンを迎えようとしている。
「西武時代のマイペースぶりが嘘のように飛ばしている。体も絞れており今のまま行けばかなりの結果を残すだろう。球界を代表するスラッガーが本来の姿を見せてくれるのを楽しみにしたい」(元西武担当記者)
「試合でホームランを打つためには、練習でホームランを打たないと確率は上がらない」と語り、練習では柵越えを連発。伸び悩みが指摘される同じ右打ちの大砲リチャードと休日返上で練習する姿も見られた。
「山川獲得に対していまだ反発の声を聞く。4年総額で約12億円(推定)の高額契約を納得させるだけの成績が期待されている。3割30本塁打100打点は最低限でチームを優勝させることが求められている」(ソフトバンク担当記者)