がんを公表したチャールズ英国王(写真/アフロ)

 国王は前日の外来でのがん治療で疲労していた。この日の午前中にはノーフォークのサンドリンガム邸でカミラ王妃(76)と共に静かに休みたかった。しかし、ヘンリー王子がクラレンス・ハウスに車で向かっているとの連絡が入り、国王は待っていないといけなかった。バッキンガム宮殿の中庭から飛び立つヘリコプタ-に「予定時間より遅れる」と伝えたという。

 やっとヘンリー王子が到着。国王は久しぶりの息子の顔を見てうれしかっただろう。

 だが、面会は手短に切り上げた。国王から「一緒にサンドリンガムに来ないか」との言葉も出なかったし、夜は宿泊用に王室所有の施設の提供もなかった。

 王子は、翌日にはもうヒースロー空港から飛び立った。ウィリアム皇太子と顔を合わせず、キャサリン妃のお見舞いにも行かなかった。イギリスの一部メディアは「アメリカに帰った」ではなく、「そそくさとメーガンのもとに戻った」と書いた。

メーガンさん(写真/アフロ)

 国王からの電話の後に、王子にすぐにイギリスに飛ぶように勧めたのは、実はメーガンさん(42)だという。「キャサリン妃のお見舞いは必要ない」と伝えていたとも。

 それなら王子を何のためにイギリスに行かせたのか。王室との確執は、さらに深まっただけとも言われている。

(ジャーナリスト・多賀幹子)

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