それは、日本にいた時と比較して、圧倒的に魚介類を食べる習慣が減ってしまったということです。

 生魚が販売されているコーナーは、肉売り場と比較すると規模が圧倒的に小さく、量の割に値段が高く、日本ほど魚の種類も豊富ではありません。あまり新鮮そうにも見えないため、自然と足が遠のいてしまったのでした。

 魚の代わりに、肉を食べるようにしてはいるものの、基本的にお手頃価格で淡白な鶏肉が中心です。質のいい赤身の牛肉になればなるほど、価格も上がってしまうため、亜鉛が豊富だと分かっていても、頻繁には食べていられません。

 また、日本のように、薄くスライスされた牛肉や豚肉は少なく、販売されているのは大きくカットされた肉が中心です。そのため、好きだった豚肉は、全く食べなくなってしまいました。

サプリメントで補充を開始

 そんなこんなで、自炊中心の食生活ではありますが、亜鉛不足を補うためにサプリメントによる補充を始めました。幸い、アメリカは販売されているサプリメントの種類が豊富です。

  グミタイプのサプリメントを見つけることができ、ここ1カ月間、毎日摂取することができています。苦味感もかなり改善されてきたところではありますが、しばらくサプリメントで亜鉛の摂取を補っていこうと考えています。

 たかが苦味ではありますが、今回は想像以上に生活に支障をきたすことを実感することになりました。再発を防ぐためにも、健康を維持するためにも、より一層、食生活に気をつけることを今年の目標にしようと思います。

[AERA最新号はこちら]