自民党・麻生副総裁は1月28日、上川陽子外務大臣について「そんなに美しい方とは言わないが……」などと発言した

 上川外務大臣は麻生氏の発言について「さまざまな意見や声があることは承知していますが、どのような声もありがたく受け止めています」と述べました。世界最悪レベルのジェンダーギャップ大国、まして政治分野での女性の少なさがその主因でもある日本で、大臣が女性に対する侮辱的な発言についてどのような態度を示すのかは、極めて重要です。自身に向けられた発言であるかどうかにかかわらず、上川氏が「年齢や容姿を揶揄する発言はあってはならない」と述べれば、それが現在の日本社会の規範であるという認識を多くの人に広めることができるでしょう。

 2012年、オーストラリアのギラード首相(当時)は当時の野党党首だったアボット元首相が放った数々の女性差別発言に対して、国会の場で真っ向から批判・反論を行いました。目の前でニヤニヤするアボット氏や野党の野次にも怯まず厳しく糾弾した彼女の演説には、他国の要人たちからも支持や励ましの声が寄せられたそうです。女性政治家たちが繰り返し「性差別を許さない」と言い続けなければならない時代は、一体いつ終わるのでしょうか。

AERA 2024年2月12日号

[AERA最新号はこちら]