ファッション音痴なのに、洋服を集めておしゃれしようとしたり。

 インテリアに関心がそれほどないのに、色々揃えてこだわろうとしたり。

 大勢の場が好きではないのに、誘われたら参加して無難に過ごそうとしたり。

 いま思えば、全部自分に「向いていない」ことでした。

 向いていないことにお金をかければかけるほど何かのリターンがある、と期待するのは大きな勘違いです。

 向いていないことは、マイナスをかろうじてゼロにはできても、プラスにはしづらい気がします。

 反対に、向いていることをするのは、自分に自家発電システムを内蔵するようなものだと、私は思います。

 自分に向いていないことをする→エネルギーが湧いてこない→お金で補うことになる……としんどいサイクルが生まれます。

 一方、自分に向いていることをすると、自分に向いていることをする→対象がより好きになる→さらに上手くできるようになり嬉しい→自分にも自信がつく→嬉しいからまた向いていることをする……という、いいサイクルが生まれていきます。

 私はこのサイクルを「自産自消システム」と勝手に呼んでいます。

 例えば、

 ・自分がつくった料理を食べて美味しいと感じる

 ・自分が掃除した部屋を心地よいと感じる

 ・自分で書いた文章を読んで励まされる(!)

 自分がやったことで自分を喜ばせる。これが、「自産自消システム」です。

 なんだ自己満足か、という感想を持たれたかもしれません。

 そうです、ただの自己満足です。

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「自産自消システム」