ですが私は、生活は誰かに評価されるものではなく、自分が満足しているかどうかが一番大事なのではないかと思うのです。
「自産自消システム」で生活と自分が満ちていると、誰かに何かしてもらわなくてよくなるので、多少「材料費」のようなお金は必要なものの、サービス料のようなお金はあまり使わなくなり、自然と生活費がかからなくなります。
もちろん、自分がエネルギー不足で「枯れ気味」なときや、あまりに苦手なことは、誰かにお願いしたり頼った方がいいと思います。
ですが「自産自消システム」でまかなえる範囲であれば、それが一番低コストかつ、楽しめる気がするのです。
「自産自消システム」で私が一番素晴らしいと思っている点は、小さな満足を味わえることです。
誰かにやってもらったこと、お金を払ったものには、得てして不満や高い要求などがつきまといますが、自分が好きでやったことなら、要求するのも、それを受け取るのも、全て自分です。
自分が多くを望めば、その望みを叶えるために、それだけ自分が成長せねばならず、そうなると、意外と「まあこれでいいか」という感じになり、小さくほどほどな満足を味わえるようになるのです。
たとえ上手くいかなくても、「もっと上手くなるためのきっかけ」にできるところも、気に入っています。
もし、洋服を自分で生地から仕立てたなら、「ちょっと襟が気に入らない」とか「丈が微妙」のような些細な点は気にしないと思うのです。
洋裁が得意な人ならまだしも、服をつくったことがない人なら、着られるものができただけで満足できることでしょう。
自分の得意なことをしているだけで、結構人は満足できるのかもしれません。