学校や会社などの小さな集団で長く過ごしていると、自分が身を置く環境が世界のスタンダードであるかのような錯覚に陥り、無理して合わせようとしてしまう。しかし無理をすると、その苦痛の埋め合わせるためお金が必要になり、暮らしに“不具合”が出てくる。月7万円の低コスト生活を実現したYouTuberのかぜのたみ氏は「低コストな暮らしは「合わない環境に合わせない」スキルでもある」と言う。同氏の新著『低コスト生活 がんばって働いている訳じゃないのに、なぜか余裕ある人がやっていること。』(朝日新聞出版)から一部を抜粋、再編集し、この“不具合”の解消法を紹介する。
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「こだわり」は取り扱い注意
低コストライフを送っていて、取り扱いに注意を払っているのが「こだわり」です。
「こだわり」の取り扱いはかなり難しく、上手く使えば低コストで自分も満足できるという、かなりハイクオリティな仕上がりに持っていけるのですが、使い方を間違えると浪費や散財を増幅させてしまう“危険物”です。
人によっては「こだわり」が強すぎるばかりに、健やかで充実した低コストライフを送れていないケースも、きっとあることでしょう。