▽「評価する」
「派閥は金権政治の元凶」「お金儲けの温床になっている」「金の源泉」「集金システム」といった「政治とカネ」の問題を重く見た意見や、「派閥の権力争いで大臣の座が決まるように感じるから」「いまの派閥は政策集団とは程遠い自利主義者の集まり」などと派閥そのものを疑問視し、若手育成を阻んでいる原因になっているとする回答も多くあった。
また、「文句ばかり言っても始まらない。とりあえず前向きに評価」「解散しないよりはマシ」といった消極的な評価や、「珍しく首相のリーダーシップが発揮された」「ほかの幹部の意見を聞かず、自分で決めて実行したこと」など、これまで「検討する」という言葉を多用し“検討使”などと揶揄(やゆ)されることもあった岸田首相が、今回は決断したことを評価する人も一定数いた。
②派閥は今後どうするべきか、についても尋ねた。
派閥の解散と存続に割れる自民党だが、結果は「一部の派閥は解散すべきだ」はわずか5%、「派閥は解散しなくていい」は20%、「すべて解散するべきだ」が75%となった。
それぞれの理由についても尋ねた。
▽「一部の派閥は解散するべきだ」
「まっとうに政策を実現しようとしている派閥があることを信じたい」「正しく政策集団として機能しているならば、解散する必要がない」「悪いことをしていない派閥は存続しても問題ない。問題のあった派閥の悪を徹底的に排除するべき」などと政策集団としての役割を期待する声が目立った。
▽「派閥は解散しなくていい」
①の質問の「評価しない」の回答でも目立った「派閥解消でごまかされてはならない」「問題の本質は派閥の存否ではない」といった問題の本質を指摘する回答がここでも多かった。「政治資金規正法を厳格化するべき」「1円から収支の報告をしていれば、問題はなくなる」「派閥が悪いのではなく、派閥から議員に対し金品の支給、内閣に対し人事権を行使するのが問題」「企業献金、パーティーを規制するべきだ」とより具体的な回答もあった。