趣里と富田望生から刺激を受けた
スズ子を演じる趣里の、座長としての立ち振る舞いにも大きな刺激を受けているという。
「趣里さんには歌や踊りもありますし、本当に大変な現場だと思うんです。でも『自分だったらあんなに余裕を持って立てるかな』というほど、いつも笑ってまわりの方々を楽しませようとされているので、そういう立ち振る舞いは本当に勉強になります」
他に刺激を受けた共演者を尋ねると、「(富田)望生ちゃんですね」。
スズ子の付き人・小夜として、スズ子を慕うがゆえに愛助への当たりが強い、強烈なキャラクターだ。
「共演するのは2回目なんですが、僕は彼女の攻め具合がすごく好き。『そこまでやるの?!』みたいな(笑)。
同世代の中で、本当にすごいと思う役者さんの一人です。彼女のベクトルに対して、こちらはどう応じるのか。本当に楽しいです。
オンエアでも、つい小夜を目で追っちゃうんですよね。望生ちゃんを見ていると、役者はそうあるべきなのかな、と思います。どんな役であろうと、自分のやるべきことを遂行していく姿は、すごく刺激になりました」
水上プレゼンツの「ゲーム」とは
現場の休み時間は、水上プレゼンツの「水平思考ゲーム」で盛り上がっているという。出題者に質問を繰り返すことで正解を導いていくという推理ゲームだ。
「『らんまん』チームからホワイトボードをいただいたんですけど、それにお題を書いて、『答えは僕に聞いてください』という、水平思考ゲームをしたんです。
このゲームに出合ったときに、『台本を読み解く力を養うのにいいな』と思ったところから、僕自身はハマり始めた。
趣里さんをはじめ、現場のスタッフの皆さんも週のほとんどをスタジオで過ごすわけですから、ちょっとした気分転換になれればいいかな、と始めました。楽しいですよ!」
愛助は、かつて「不治の病」と呼ばれた結核に罹患する。当時は致死率の高い病気だった。演じながら死を意識することはあるか、と問うた。