
23日放送、俳優・山下智久主演のドラマ「正直不動産2」(NHK総合・毎週火曜午後10時)の第3話に、プライベートで山下智久と親交のある俳優の浅利陽介が出演。第3話のタイトルは「もしもピアノが置けたなら」で、メイキング映像からすでに面白いと話題だ。そんな浅利陽介の素顔を過去の記事から振り返る。(「AERA dot.」2018年8月5日配信の記事を再編集したものです。本文中の年齢等は配信当時)
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俳優・浅利陽介さんは小学生の頃、ミュージカル「レ・ミゼラブル」に出演し、全国を回っていた。軍の銃に撃たれ、命を落とす浮浪児ガブローシュ役。そのとき体験した一連の出来事が、ずっと楽しい思い出として残っている。
「アンサンブルの人たちが歌っている最中に、エキストラ芝居をする場面があって、そこで何をするかは、キャストの裁量に任されていたんです。地方で子供のキャストが代わったとき、先輩面して『あそこはこうしたら?』なんてアドバイスしたら、大人のキャストに、『何をするかは自由、お前がとやかく言う必要はない』ってたしなめられた。ガブローシュも、撃たれて倒れるまでの芝居が長ければ長いほど、拍手の度合いが大きくなるから、日によってその長さを変えてみたりして(笑)」
以来、芝居の現場が好きになり、中学生になると、「ずっと芝居の世界で生きていこう」と思うように。
「誰かがアクションを起こしたときの周囲のリアクションを見るのが、無性に好きみたいで(笑)。中学のときは、友達と“タンクトップス”ってコンビを組んで、よく教室でショートコントをやってました。今も、放っておくと少しでも笑いが取れそうなほうに、自然と身体が動きます(笑)。稽古でも、共演者が演出をつけられて、芝居が変わっていくのを見るのが楽しい。芝居って、可能性がたくさんあるからいいんです」