吉村知事も松本さんのアンバサダーについて「休止だろう」と機先を制するような発言をしながらも、「決めるのは万博協会」とボールを投げた。
吉本興業は松本さんについて、
「松本から、まずは様々な記事と対峙(たいじ)して、裁判に注力したい旨の申し入れがございました。そして、このまま芸能活動を継続すれば、さらに多くの関係者や共演者の皆様に多大なご迷惑とご負担をお掛けすることになる一方で、裁判との同時並行ではこれまでのようにお笑いに全力を傾けることができなくなるため、当面の間活動を休止したい旨の強い意思が示された」
などとホームページでコメントしている。
週刊文春は、複数の女性に対しての疑惑を報じている。また松本さんに女性を紹介した後輩芸人の名前も浮上し、活動休止となっている。
吉本興業の幹部は、
「この種の裁判となれば、判決など一定の結論を得るまでに2~3年はかかるでしょう。うちの社内にも弁護士など公的な資格を持つスタッフがいますからわかります。それに週刊文春の報道は終わったわけではなく、現在進行形です。何らかの結論が出るまでに万博は終了しています。松本はコメントでも、迷惑をかけた、と言っているのですから、自らアンバサダーを辞退するべきなんです。だけど、吉本から離れているとはいえ、ダウンタウンの生みの親の大崎氏の影響力が今もあります。今社内で松本に進言できる人はいない状態です」
と指摘する。
「岡本君に俺から言うとくわ」
それを象徴するのは、大崎氏の後を受けた、現在の岡本昭彦社長と松本さんとの関係だ。岡本社長はダウンタウンの元マネジャーだ。松本さんが岡本社長に対し、「岡本君なぁ」と大勢の前で「くん」付けで呼んでいるのは芸人のなかでは知られた話だ。
その点について、松本さんに「かわいがってもらった」という若手芸人は、
「吉本のなかでは有名な話です。松本さんを慕う若手が会社とひともんちゃくあると、『岡本君に俺から言うとくわ』と話を引き取っているのを何度か聞いたことがあります。岡本社長は、2019年の闇営業事件で記者会見し、大失敗しました。松本さんは『岡本君なんかに会見させたらアカンわ』とつぶやいていました」
と語った。