2023年シーズンのオフ、メジャーリーグでは大谷翔平(エンゼルスからFA)が北米4大プロスポーツ史上最大となる10年総額7億ドル(約1035億5000万円)、山本由伸(オリックスからポスティング)が投手史上最高額となる3億2500万ドル(約480億5000万円)という超大型契約を結び話題となった。
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他にも、今永昇太(DeNAからポスティング)がカブスと4年総額5300万ドル(約78億4000万円)、松井裕樹(楽天から海外FA)がパドレスと5年総額2800万ドル(約41億4000万円)でメジャーに移籍。2020年から米国でプレーする筒香嘉智はジャイアンツと、上沢直之(日本ハムからポスティング)はレイズとマイナー契約を結び、日本人の所属先は“ほぼ”決まった。
だが、今季メジャーでのプレーを視野にいれているものの、唯一去就が決まっていない日本人選手が藤浪晋太郎(オリオールズからFA)だ。
昨シーズンが終了した直後には藤浪の代理人を務めるスコット・ボラス氏が「各球団がリリーフ投手として彼を欲している」と話していたものの、まだ所属チームは決まらず。複数球団とメジャー契約で交渉中というが、状況は流動的だという。
「各球団、まずは主力となる選手を獲得してチームの柱を決めた後に周囲を厚くしていく。ボラス氏はスター選手と数多く代理人契約を結んでいるので、まずはそちらの交渉に注力しているのだろう」(米国在住スポーツライター)
このような声があるようにボラス氏の顧客の中では藤浪の“優先度”は決して高くはないのだろう。そもそもメジャー1年目となった昨シーズンはボラス氏の自信にあふれるコメントとは裏腹に成績は“微妙”なものだった。
最初にプレーしたアスレチックスでは先発投手として炎上が続いたが、中継ぎとなってからは高いポテンシャルは見せた。オリオールズにトレード移籍後は最長で7試合連続の無失点リリーフを見せるなど、三振数はイニング(79回)を上回る83個をマークした。