僕は飛ばないボールを使うのは反対ですね。ジャスティン・トーマス(29)が言ってたように、選手たちはパフォーマンスを上げるために努力してきたんです。
僕は前から言ってるように、30アンダーが当たり前の時代になってもおかしくないと思うんですよ。言うなら50台のスコアが何試合に1回か出る。だから、出してくれと。やれるもんならやってくれと。それでいいと思うんです。
どんなに易しいコースだってアマチュアの人が60台で回れるところなんてほとんどないんです。いまのパフォーマンスは夢の世界なんですよ。大谷翔平選手が164キロを投げて160メートル飛ばすのと一緒で、350ヤード飛ばして、600ヤードパー5のセカンドをアイアンで打っていけることが、未来の子どもたちの夢につながる。
コースを延ばしたり、飛ばないボールを使うんじゃなく、いまのままでいけばいいと思ってます。
丸山茂樹(まるやま・しげき)/1969年9月12日、千葉県市川市生まれ。日本ツアー通算10賞。2000年から米ツアーに本格参戦し、3勝。02年に伊澤利光プロとのコンビでEMCゴルフワールドカップを制した。リオ五輪に続き東京五輪でもゴルフ日本代表監督を務めた。セガサミーホールディングス所属。
※週刊朝日 2023年4月7日号