丸山茂樹さんは、WBCを制した日本代表、ゴルフ界の飛ばないボール問題について語る。
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ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本が3大会ぶりの世界一に輝きました!
準決勝のメキシコ戦、決勝のアメリカ戦と激戦続きで、大いに楽しませてもらいました。決勝はもちろん素晴らしかったけど、逆転サヨナラ勝ちだった準決勝にはとくに心を動かされました。
四回から0-3の状態が続いてきた中、七回に吉田正尚選手のスリーランで同点。八回に2点を奪われてもすぐに1点を返してね。あの日は北島康介君とラウンドしながらチェックしてたので、「康ちゃん、俺はあると思うよ。イーグル、バーディー、バーディーフィニッシュじゃないの?」なんて言ってました。
そしたら1点負けてる九回に村上宗隆選手が逆転サヨナラのツーベース! イーグル、バーディー、イーグルでしたね!
村上選手は1次ラウンドは4番だったのが打てなくて5番に下がってね。あの日もずっと彼は悔しそうな顔をしてたから、最後に打って喜んでるシーンを見て、ウルッときましたよ。
日本は、これがほぼスーパー最強チームじゃないですか。でもアメリカがほんとに最強チームを作ったらどうなのか見てみたいですよね。今回はマイク・トラウト選手が出ることで、素晴らしい選手たちが出場を決めましたけど、まだスーパースターがそろってはいませんよね。
次回はぜひ、ほんとに最強のアメリカで出てきてもらいたいです。見応え100倍ですよ。そのためにはWBCのスケジュールを見直す必要がありそうですけども。
さて、ゴルフ界では「飛ばないボール問題」が起きてます。
規則を統括するイギリスのR&Aとアメリカの全米ゴルフ協会(USGA)は、かねて懸案だった男子のエリート競技(プロやトップアマチュア)における飛距離の伸びを抑制するため、新たなローカルルールのひな型を作りました。ボールメーカーや競技団体などに提案され、今年8月まで意見を募るというのです。