自分の限界を決めない高島さんが心がけていることは、絶対「もう無理」とか「できない」という言葉を使わないこと。
「若いときのほうが、『疲れた』『眠い』とか、平気で口にしてましたけど、最近は、起きたら二度寝ができにくい体になってしまって。長く寝ていられないなら起きちゃえばいいと開き直りました(笑)。ゴルフも、『仕事以外でなんで早く起きなきゃいけないの?』なんて思って、全然やってなかった。でもやっとここ数年やり始めたら、結構面白くて。30代は仕事ばっかりしながら、さらに『仕事したい!』なんて言っていたせいで、セリフ覚えはよくても、世間のことを何も知らずにいた。興味があること自体少なかったのが、大人になって、知識も雑学もない自分にあきれてしまって。常識を知らないことも恥ずかしいので、もっといろんなことに興味を持ちたいなと。一時期、閉所恐怖症だった時期があって、『地下鉄は一生乗れない』なんて思ってたのが、最近は、一人でバンバン地下鉄に乗って移動できるようにもなったし、そのうえ、一人で飛行機に乗って旅行に行っちゃったりもするんですよ! 人間、いくつになっても成長はできるものです」
(菊地陽子、構成/長沢明)
※週刊朝日 2023年3月3日号より抜粋