ダイハツが衝突試験をごまかしたことが報道されているが、自動車部品最大手デンソーの燃料ポンプの不具合ももっと報道されるべきだろう。こちらは死亡事故も起きている。

 故障した燃料ポンプのせいでアクセルを踏んでいる最中に減速する車が、世界で1500万台あることがわかっている。しかも、日本では先月の段階で5千台は特定できていないのだ。デンソー製の燃料ポンプはトヨタ、ホンダ、ダイハツなど日本製の車に使われていて、下請けの下請けの下請け工場なども関わる製造過程で、責任の所在も原因もブラックボックス状態だという。高高速のトンネル内で止めざるを得ず激突され要介護になった人や、亡くなった人までいるというのに……。

 次世代の人が圧倒的に足りないのに、人を育てる余裕はなく、競争ばかりが煽られて、明るい未来が見えにくい社会で、こんなところから綻びが生まれるのかもしれない。というか、既に綻んでいるから、「昔だったら信じられないこと」が起きてしまうのかもしれない。ケーキぐちゃぐちゃトラブルは氷山の一角だ。

 私は長年、輸入業をしてきている。私の会社で扱うものは、ほとんどがヨーロッパからの輸入品で、最近は台湾製も増えてきた。バイブやデリケートゾーン用コスメなど、女性の身体に使うものは輸入品のほうがしっくりくるからだ。

 例えばEUで流通するバイブには安全基準が設けられ、1年間のメーカー保証が家電並みについているのがフツーだ。性交に使うローションの成分と安全が明示されているのもフツーだ。一方、日本では、ドラッグストアで買った日本製ローションで腟がガビガビに乾いた女性は少なくない(←私です)。性風俗で使われているローションは大抵日本製だが、ヌルヌルが持続するので男性にとっては都合良く、腟にとっては毒になることがある。安いローションは腟の中でノリのようにぱりぱりと張り付き、腟がいつまでも痒く、赤く腫れてしまう。痒みと痛みをこらえながら風俗で働く女性を私は何人も知っている。

暮らしとモノ班 for promotion
みんな大好きポテトサラダ!おいしくつくるコツから保存方法までポテサラ豆知識
次のページ
「日本製」は信頼できない…