宮田さんは、こう分析する。
「愛子さまは普段から、夏でもあまり肌や身体のラインを見せない服装を心がけていらっしゃる。ましてや、透け感のあるシアー素材の服を着用することは難しいでしょう。しかし、小物への部分使い程度なら、TPOに応じた服装であれば極端な制約はありません」
品位と同時に「いやし」の要素
ご一家は昨年11月、皇居・東御苑の三の丸尚蔵館で、天皇陛下の即位5年と結婚30年を記念した特別展示を鑑賞した。
愛子さまは、薄い桜色のふんわりとしたスカートにジャケット。手には、ピンクとオレンジの中間色である「ピーチファズ」の小ぶりのハンドバッグがあった。「ピーチファズ」は、24年のトレンドカラーに選ばれた色でもある。
「きちんと感がありつつも、コロンと丸みのある形です。TPOに応じた成年皇族としての服装をわきまえながらも、『コロン』や『ふわふわ』『ふんわり』といったレディライク(大人可愛い)な小物やデザインを上手に取り入れていらっしゃる。おしゃれがお好きでいらっしゃることが伝わります」
内親王としての品位を保つと同時に、自身を目にする相手との共感、そして「いやし」の要素をバランスよく取り入れているようだ。
愛子さまが笑うと、その場の空気がふわっと明るくなる。装いは主役ではないが、見る人の心をほっとさせ、共感といやしを伝えてくれるツールではあるのだろう。
(AERA dot.編集部・永井貴子)