神社やお寺に参拝したときに見るべきポイントは?と聞かれたら、あなたはどうこたえるだろう。仏像や建物、天井絵に彫刻……というところまでは想定の範囲内だが、もう一つ、「社寺での見どころ」に加えるべきものがある。カフェだ。
いまや、豊臣秀吉の正室・ねねゆかりの高台寺(京都市東山区)も、世界遺産・平等院(宇治市)もカフェを備える。『東京たのしい社寺カタログ』から、東京でいま行くべき社寺カフェ5軒を紹介したい。
CAFE 杜のテラス/明治神宮
都会の真ん中に広がる緑あふれる神社・明治神宮。その南参道の鳥居前にあるのがこの喫茶スペース。明治神宮造営時に献木された枯損木と国産材も使用した店内は、木のぬくもりが感じられ、明治神宮の杜と一体になれる空間。明治神宮の杜のコンセプトである「再生・循環」を体感できる。
香り高い「コーヒー」は500円。ケーキは季節によってラインナップが変わる。ラテや日本茶、サンドイッチなどが提供される。参拝後の休憩に立ち寄って。
cafe MASU MASU/神田神社
東京下町の氏神として慕われている神田神社(神田明神)の境内にある文化交流館・EDOCCO(江戸っ子)内のカフェ。喫茶利用はもちろん、ランチ利用もできる充実のメニューだ。
メニューのネーミングが特徴的で、人気のタコ飯は、食べれば幸せをたくさん引き寄せられるよう「多幸めし」と命名。持ち帰りも可能なジンジャーエールは、縁起のいい当て字で「神社声援」と名付けた。1本450円。おみやげ用の3本セット箱入り(1400円)も人気だ。
和カフェTsumugi/築地本願寺
モダンな本堂で有名な、築地本願寺の本堂向かって左手にある和カフェ。話題の朝食のほか、スイーツなどオリジナルのメニューが並び、本堂を見ながらゆっくり過ごせるベストスポットだ。
「紬セット」1826円は、かごの中にカステラ、わらび餅、抹茶のアイス、堂島ロールといった和菓子が並ぶ。話題の18品の朝食「18品の朝ごはん」2200円は、法蔵菩薩(のちの阿弥陀仏)の「本当に安心できる世界に、いのちあるものすべてを平等に生まれさせたい」という願いにちなんだメニュー。事前予約して楽しみたい。