梅田実生子さん(右)と三枝大祐さん(撮影/写真映像部・高野楓菜)

 AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2023年12月25日号では、ミテモのディレクターで、ソトイク・プロジェクトで子育て支援関連活動もする梅田実生子さん、長野県塩尻市役所に勤務し、副業でクラフトビールづくりにも参画している三枝大祐さん夫婦について取り上げました。

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2018年、夫29歳、妻28歳で結婚。現在、和花ちゃん(3)と3人暮らし。

【出会いは?】大学時代の部活の同期。京都大学応援団で、夫はリーダー部、妻はチアリーダー部の入団時に出会う。

【結婚までの道のりは?】出会いから7カ月後に交際を始め、9年半後に結婚。大学卒業後の6年間は、勤務地が名古屋と東京都などに分かれて遠距離恋愛になり、結婚後1年間も塩尻市と東京都で別居。妻の転職を機に、2019年から同居する。

【家事や家計の分担は?】洗濯は夫が、日用品の補充や子どもの保育園関係のことは妻がし、料理と掃除はどちらかに負担がかからないようにしながら、気づいたほうが行う。財布は別々で、夫は主に家のローンや光熱費などの固定費を払い、妻は消耗品費を払うほか貯蓄を担当する。

妻 梅田実生子[33]ミテモ ディレクター/ソトイク・プロジェクト メンバー

うめだ・みおこ◆1990年、福井県出身。京都大学大学院農学研究科森林科学専攻を中退し、環境省入省。2019年に退職して塩尻市に移住し、23年から現職に就き、主に地方創生事業のプロジェクトマネジメントを担当。まちと育児をつなげる市民活動団体ソトイク・プロジェクトにも携わる

 なんか目立つ、人を惹きつける、新しいことに向かって動いている。それが三枝という人で、結婚したら一生飽きずに成長できそうと思いました。実際飽きることなく、いい刺激をもらい続けています。

 今勤めている「教育とデザインの力で、誰もが自創する未来をつくる」という会社との縁をつないでくれたのも夫です。本社は東京ですが、全社員フルリモートなので、塩尻市在住かつ子育て中でも自分の時間に仕事ができます。

 家事と育児に割く時間が増え、自分の時間が仕事の時間になったため、仕事で自分を成長させたいという思いが強まりました。スナバという市内のコワーキングスペースで多様な人と関わったり、ソトイク・プロジェクトという子育て関連の活動をするのも同様の思いがベースにあります。と、繰り返す通り「成長」は私にとってのキーワードです。夫もよく口にし、娘も絶賛成長中なことから家族のキーワードですね。それぞれがしたいことを軽やかに実行する自信と力の獲得を目指します。

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