これまでもツアーでプレーした姉妹は何組も生まれている。福嶋晃子、浩子の福嶋姉妹、横峯さくら、瑠依の横峯姉妹、堀奈津佳、琴音の堀姉妹、馬場ゆかり、由美子の馬場姉妹、遡れば谷福美、里美、明美の三姉妹がその代表例。そして、今後も女子ツアーには姉妹プロが誕生しそうな気配が漂う。

 まず最初に活躍が期待されるのは吉田優利と妹の鈴だ。“プラチナ世代”を代表する姉の優利は、すでにツアーで3勝しており、今年のメルセデス・ランキングでは7位にランクイン。先日は米女子ゴルフツアーの最終予選会で来季の出場権を手に入れ、来季の主戦場を米ツアーに移すほどに成長した。

 19歳の妹・鈴は、昨年のオーガスタナショナル女子アマチュアで、日本人唯一の予選通過を果たし20位を記録したトップアマ。今年は3度目の挑戦となったプロテストを2次で敗退したが、プロツアーでローアマを何度か獲得しているだけにポテンシャルは十分。米ツアー本格参戦を決めた姉・優利との差を少しずつ埋め、岩井ツインズに続く国内女子ゴルフを代表する姉妹に成長してもらいたいところだ。

 ルーキーシーズンの今年、いきなり公式戦の日本女子プロ選手権を制すなど2勝した神谷そらも、プロを目指す妹のもも(18歳)、そしてひな(16歳)がいる。

 姉のそらは、一気にスターダムにのし上がったが、妹のももは今年の日本女子アマで29位タイ。今年の最終プロテストでは通算1アンダー41位タイとプロ入りこそならなかったが、身内に国内メジャー覇者がいるのは良い刺激となるはず。神谷家では三姉妹がプロになることを目標としているが、姉のそらが妹たちをリードすることで、その実現はそう遠い未来ではないだろう。

 姉妹ゴルファーといえば、渋野日向子にも現在明治大学ゴルフ部でプレーする妹・暉璃子がいる。暉璃子は昨年、アマチュアとして大王製紙エリエールレディスでレギュラーツアーデビューしたがその時は予選落ち。今年はステップアップツアーの大王海運レディスに出場し32位タイとなった。

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岩井ツインズの活躍に続く姉妹は?